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【はたらく みらい】出産は命がけ
命の現場に携わる助産師のお仕事に迫る!

令和の時代。
仕事の在り方そのものが変わろうとしている。人々の多様性や生き方、価値観はどう変化するだろう?
AIなどの人工知能の発達は、どんな影響をもたらすだろう?

でも…

働きかたは十人十色! 人によって顔や性格が違うように、仕事も、働き方もいろいろ違う方が面白い。

いろんな人の働き方、生き方をリサーチすることで「はたらく☆みらい」を探求する、この企画。

合言葉は、わたしたちの未来は、きっと明るい

 
さて今回の「はたらく☆みらい」は、助産師のAKARIさんにお話を伺います!

1.出産に立ち会う仕事って?

ミラマガ取材班
AKARIさんは、大学卒業後、助産師、看護師としてお仕事をされているそうですが、率直に「働く未来(人工知能と仕事)」をどう考えますか?
 
AKARIさん
私の仕事は、一部そういったものに置き換えられると思いますが、便利になる、業務効率が上がる程度のものと考えます。一般的に言われることですが、膨大なデータを解析して治療計画を立てるなどのサポート役は務められても、人工知能に診断されることに対する患者さん側の心理的抵抗感がなくならない限り、やはり難しいでしょうね。
例えば、出産に立ち会うのが、ロボットって嫌じゃないですか?
 
ミラマガ取材班
それは確かに想像し難いです(笑)。
出産って、もう、産む側は死に物狂いなので、助産師さんたちを含むスタッフさんたちの温かさが唯一の救いです。
 
AKARIさん
そう言っていただけると嬉しいです。私たちは、ぶっちゃけ妊婦さんの痛みを緩和してあげることなどほぼできず「頑張って!」と声をかけ、励ますだけですから。赤ちゃんの産声を聞けたときは本当にホッとしますし「お母さんも赤ちゃんも、時々お父さんも、本当によく頑張ってくれた!」って感動します。

ただ、出産ってなんとなくおめでたい雰囲気とか、明るい話題のような気がしますが、難しい分娩もあります。私は特に、大学病院でハイリスク分娩に立ち会うことが多かったので、死産もけっこうあって…。そういう分娩は何度経験しても、辛くて、悲しくて。でも、仕事として物理的な処置や、ケアなどやることは色々と山積みで、そういうことで気を紛らわせて溢れる涙を止めるようにしていました。
 

2.仕事のモチベーションは?

ミラマガ取材班
なるほど、助産師さんは誤解を恐れずに言えば、看取りとは真逆の瞬間に向き合う職業というわけですね。

ところで、AKARIさんの仕事のモチベーションは何ですか?
 
AKARIさん
看取りと相対する仕事という意味では、患者さんが高齢者ではなく一定の年齢の女性たちということで、めちゃくちゃフツーな会話ができるのは、なんだか面白いですよ。

ケアのため、情報収集がてらではあるんですが、他愛のないことを話す中で楽しい話も悲しい話も色々としますし、人生相談的な…?逆にアドバイスをもらうこともあります。そこまで関係性を築くには時間がかかる分、やりがいにも置き換えられる部分ですね。
退院後に何かのタイミングで会いに来てくれた時は、最高に嬉しいですし!

あとは、ちっちゃなことですが、泣きわめく赤ちゃんを泣き止ませることができたりとか、便秘になっている赤ちゃんの肛門を刺激して、ブシャーっと便(というか汁ですね(笑))が出た時には「やったー!」と思います。哺乳瓶でミルクをあげてる時なんかは、幸せですしね。
 

3.AKARIさんが思う、はたらく☆みらい

ミラマガ取材班
ありがとうございます。最後に、AKARIさんにとって「はたらく☆みらい」の展望を教えてください。
 
AKARIさん
これから先、あと十数年はこの仕事に従事していると思います。
緊急感漂う現場は、いつも以上にスキルや経験が問われるし、今までやってきたことの全てを試されている気がします。だからこそ、現状に満足することなく日々、知識も経験もアップデートしていきたいと考えています。

それから、ここではお話しませんでしたが、僻地医療や発展途上国の医療、海上自衛隊の船上医療など多少の経験を積んでも尚、医療の現場は学ぶべきことが多いと感じます。

そう考えると、私にとっての「はたらく☆みらい」は、いつどんな時も“学び”と共にある働き方であり未来であると思います。

 

#AKARIさんの経歴

大学卒業後、大学病院にて助産師として勤務。
その後、九州の離島を中心に僻地医療や発展途上国の医療に従事している。座右の銘は「医療に絶対はない」

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