【はたらく みらい】人工知能も一つの方法!?
デザイナーの仕事は「対話」と「表現」
仕事の在り方そのものが変わろうとしている。人々の多様性や生き方、価値観はどう変化するだろう?
AIなどの人工知能の発達は、どんな影響をもたらすだろう?
でも…
働きかたは十人十色! 人によって顔や性格が違うように、仕事も、働き方もいろいろ違う方が面白い。
いろんな人の働き方、生き方をリサーチすることで「はたらく☆みらい」を探求する、この企画。
合言葉は、わたしたちの未来は、きっと明るい。
さて今回の「はたらく☆みらい」は、デザイナーのTommyさんにお話を伺います!
1.デザイナーが思うAI
ミラマガ取材班
Tommyさんは、長らくデザイナーとしてお仕事をされているそうですが、率直に「働く未来(人工知能と仕事)」をどう考えますか?
Tommyさん
デザインも色々な要素があるので、パターン化できるものであればそういうこともあり得るかなと思います。既にその手のAIツールが出回っていますし、利用者側が十分に納得するデザインがそこで上がってくると想定すると、人工知能に奪われるとまでは言わずとも取って代わられる時代が来るかもしれませんね。
そう考えると、私たち側の能力云々というよりは利用者側がどういう物を求めて使うかという要素が強い領域のような気がします。
ところで、取材班の皆さんはこうして“取材”に来てくれますよね?テキストのやり取りで成立させることもできると思うんですが、なぜですか?
2.逆質問! その場の温度感って大事です
ミラマガ取材班
確かに、可能ではありますが…。でも、やはりその場の温度感みたいなものって大事じゃないですか。「これ聞いてほしいんだな」「こういう話しが好きなんだな」「これは嫌なのかもしれない」といった空気感とか感じながら記事にしたいなと。それが『読者へ伝える=伝わる』の一要素になるのではないかと思ってたりしていて…。
Tommyさん
同じですね。デザインも似たような側面があると思っています。
例えば名刺を作りたいとします。で、今時こんなものはAIツールでフツーに作れちゃう。でもね、私だったら自分の名刺を作るのに細部までこだわりたかったり、そもそも「これからこの名刺を使って営業に行くんだぞ!」みたいな思い入れだったりが出てくるはずなんです。そうすると、やっぱりデザイナーに細かな意図や要望を話しながら作ってほしい。
取材班の皆さんが、細部のニュアンスも読み手に伝わるものにしたいという思いがあるのと、きっと同じだと思います。
3.お仕事へのモチベーション
ミラマガ取材班
なるほど、確かにAIツールっていくらでもパターンは出てくるけど「これ!」というデザインに出会えず、彷徨いがちかも。逆に、パターンがありすぎてもうどれが良いかわからなくなるとかもあるあるですね。
人と人が会話しながら作ることの意味って、私たちが思っている以上に大きいのかもしれません。
ところで、Tommyさんの仕事のモチベーションは何ですか?
Tommyさん
デザイナーの仕事は人の想いやイメージを形にすることですから、目に見えないものが目に見える形で生み出せる喜びは、計り知れないものがありますね。
話の流れ、そのままになってしまうんですが、相手がうまく言葉にできないことを汲み取ってデザインが作れた時は嬉しいです。「あー、これこれ!イメージ通り!」みたいな反応をしていただけると、仕事のモチベーションにつながります。
4.デザイナーのはたらくみらいとは?
ミラマガ取材班
ありがとうございます。最後に、Tommyさんにとって「はたらく☆みらい」の展望を教えてください。
Tommyさん
当分は、デザイナーをやっているでしょうね。
その過程で、私たち自身が人工知能を使ってヒントやアドバイスをもらうなんてこともあるかも!でも、やっぱり自分にしかできないデザインというものにはこだわってやっていきたいと思いますし、今も未来もそういう私を求めてくださるお客様と共に在りたいと考えています。
でも、もしかしたらもっと違った表現技法が発達して、そういう新たな技術を交えた何かに取り組んでいるかもしれません(笑)
#TOMMYさんのプロフィール
幼少期よりお絵描きが大好き。大学へ進学するも、地方企業の一般職に就職。「デザイナーとして仕事がしたい!」と仕事を辞め、デザイン専門学校へ。
専門学校卒業後、ホームページや印刷物のデザイン制作会社を数社経験し、現在はフリーランスとして活躍中。
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