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ネイリストの考える仕事の未来
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【はたらく みらい】こんなステキな仕事、譲れない!
ネイリストの考える仕事の未来

令和の時代。
仕事の在り方そのものが変わろうとしている。人々の多様性や生き方、価値観はどう変化するだろう?
AIなどの人工知能の発達は、どんな影響をもたらすだろう?でも…働きかたは十人十色! 人によって顔や性格が違うように、仕事も、働き方もいろいろ違う方が面白い。いろんな人の働き方、生き方をリサーチすることで「はたらく☆みらい」を探求する、この企画。

合言葉は、わたしたちの未来は、きっと明るい

さて今回の「はたらく☆みらい」は、ネイリスト兼美容師の鈴木さんにお話を伺います!

 

1.ネイリスト兼アイリストの考える働く未来とは?

ミラマガ取材班
鈴木さんは、ネイリスト兼アイリストとしてお仕事をされているそうですが、率直に「働く未来(人工知能と仕事)」をどう考えますか?

鈴木さん
私は元々ネイリストをやっていて、仕事の幅を広げるためにアイリストの資格を取得しました。マツエクが流行り出したのは2000年前後なんですが、その頃は法的な規制がなく、誰でも施術ができたんです。ただ、接着剤を使うので目のトラブルが多発し、免許制になりました。現在、アイリストになるには、国家資格である美容師免許が必要で、厚生労働大臣指定の美容学校などに通って、国家試験(学科・実技)に合格しなければなりません。
そもそもこの業界は、時流に合わせて変化が多い世界なのであまり人工知能のようなものの発達に一喜一憂しないかもしれません。

 

2.こんなステキな仕事、人工知能に奪われてたまるか!

ミラマガ取材班
たしかに、美容業界はトレンドの最先端で常に変化を求められますからね。

鈴木さん
そうなんです。タイミングが合えば商談会など通いたいですが、物理的にも時間的にも限界があるので、次は何が流行るとか、新たな機材のココが良いとか同業の友人や馴染みのバイヤーさんと情報共有してますね。何を取り入れるか否かは自己判断ですが、今も10年後も50年後も(まあ50年後にはとっくに引退していますが笑)時代の趨勢や最新技術の情報収集は欠かせません。

でも、やっぱり日々たくさんのお客様と向き合って感じるのは、自分の技術と向き合うことが1番大事ということですかね。仕事と未来の話でいうと「AIに仕事を奪われる職業」みたいな話題で盛り上がりがちですが、それはさて置き、目の前のお客様が仕上がりに喜んでくれているのを見ると「こんなステキな仕事、人工知能に奪われてたまるか!」って、そんな気持ちになります。

 

3.頼りたくなるかもしれない人工知能

ミラマガ取材班
それが、モチベーションということですね?

鈴木さん
でも、やっぱり難しい側面もありますよ。私たちはロボットじゃないから、毎回全く同じクオリティ、スピードで作業ができるわけではありませんから。やり直しさせていただける場合はまだいいですが、時にはそれができない施術でご満足いただけなくて、怒られたり、残念がられたりすると、めちゃめちゃ凹みます。それに、皆さんが思っていらっしゃる以上に体力仕事で、肩こり、腰痛なんかとも付き合っていかねばなりません。腱鞘炎になったこともありますしね。

あと、話が少し逸れますが、私は一人で施術、経営しているので、お客さんの都合で急なキャンセルがあると、その数時間がぽっかり空いてしまって売上が立たなくなります。こうした現状を聞くと独立してやっていきたい若手が育つかなって…。要するにこの業界も人手不足に陥る可能性は十分にあって、そうした時に頼りになるのはやはり人工知能みたいなものだったりするのかなと。
総合的に考えると、何がベストなのか答えが出ません。

 

4.私の未来展望

ミラマガ取材班
私たちが知らない葛藤が色々とあるんですね。ところで、鈴木さんにとって「はたらく☆みらい」の展望を教えてください。

鈴木さん
それが一番、難しい質問ですね!自分の意志でというよりは求められる限りはやっていきたいというマインドでしょうか。あとは、自分が施術する側ではなく後進を育てる側として役割を果たしていけたらと思っています。

 

#プロフィール

子どもの頃から憧れていたネイリストとして従事し、23年。

結婚と同時に、31歳で地元でネイルサロンを開業。

座右の銘は「女性は何歳からでも輝ける!」

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