Home > ヒト記事 > 35歳からのTOKYO 第1話 地方から見た、東京
ヒト記事 People

35歳からのTOKYO 第1話 地方から見た、東京

「一度、就職で都市部に出たけれど、やっぱり地方生活がしたい…!」
こんな人々が後を絶たない。ある統計によれば、新卒者の60%強が、Uターン・Iターン・Jターンなど何らかの形で地元や出身地以外の地方への転職を希望しているらしい。

そんな世相の逆を行くオンナが大東京は新宿に棲み着いたという噂を聞きつけ、ミラマガ編集部は総力を挙げた取材を敢行した。彼女が語るおとなの上京→東京ライフ。━「『35歳からの東京生活』を始めた彼女による独断と偏見たまに正論」の晴れて、幕開け。

地方から見た、東京

こんにちは、35歳から東京生活を始めたヒロリンです。
生まれも育ちも就職も転職も、何もかもが火の国熊本、肥後の国。熊本県から出ることなく生きてきたワタシ。

35歳になったあの日、決めたことは「東京で暮らす」こと。友人や家族、みんなに「なんで今更、東京行くと?」ってもう「犬飼さんって犬飼ってるんですか」ぐらい聞かれ飽きた結果「夢を探しに」と返答をするようにしていました。

あれから1年半。
取材の機会をいただいたので、本音を語ってみようと思います。

1.人生一度は東京へ

地方民が誰しも一度は抱くであろう、華やかで便利でオシャレな都会暮らしへの憧れ。

どんなにインターネットや流通網が発達したとはいえ、やっぱり都会のそれは東京でしか味わえない!!

フツーすぎてガッカリした読者の方々、すみません。
ぶっちゃけ、これが1番の理由です。

 

上京するにあたり、大した知識も土地勘もなく、職場までの距離と女性の一人暮らしを考えて選んだ場所にすぎない我が家。

当初「山の手線の内側に住んでるの?!」と驚かれる理由がよくわかりませんでした。

じゃあ、どんな理由で住まいを決めたかというと、最寄り駅が4路線乗り入れということで「愛車を手放してしまった今、きっとどこへ行くのも不便ないだろう」ぐらいのイメージ(後に、この乗り入れ数の多さに苦しむ話はまた追って)。

あとは、治安度ランキングをひとしきり眺めてーっと…みたいな(笑)。

 

山手線内側の面積は約63平方キロメートル。東京都の面積は約2,194平方キロメートル。

割合にすると約3%の広さしかないこの辺りは、需要が高いにもかかわらず面積は限られており、家賃相場はどうしても跳ね上がります。

でも「東京に住んでみたいから上京するんだもん。休日は買い物に、散歩に、芸術鑑賞に、皇居ランに、〇〇に、××に勤しむんだ~い!」と夢の東京生活をスタートしたのが、去年の8月でした。

2.地方都市の仕事事情は厳しい

地方都市の仕事問題は、親の世代から根深くあると感じます。

地方にある一般企業に就職しても、まあ、上手に出世でもしない限り、思ったほどの給料はいただけません。特殊技能を持ったとてその需要がない。

 

ようやくコロナ禍で在宅ワークが進みましたが、地方在住で東京賃金の仕事ができる人なんて氷山の一角。

だって、同じ職種で東京の人々が在宅ワークしてるんだもん。そんな都合よくなーい!

結局、地方の敵は都会人。

 

都会の企業で職に就いたまま、地方に移住する人たち(Uターン・Iターン・Jターン)とは土俵が違うんですよね。

 

そんな事情もありまして、地方では未だに公務員、地銀、JAなんかの仕事が大人気。

ちゃんと勤め上げればクビになることもなく、退職金も出て老後も安泰。おまけに着実に昇給していくシステム!

かく言うワタシも地方公務員出身。なんなら修士号まで取得して給料のベースアップを目論んでいました…。

 

今や、人手不足や資本の大きい外資の参入で地元企業は苦境に立たされています。

うまくシフトチェンジできなければ、求人募集をかけても人が来ないまま倒産なんてこともあり得ます。

実際、帰熊した際に人気ラーメン店が閉店しており、人手不足につき店舗を減らして営業しているということで涙をのみました。

しかし、これが地方の現実です。

 

以上、2つ目の理由は
「同じ仕事をするなら給料高い方がいいに決まってるじゃん?」
です。

3.最先端の文化に触れたい

(見えてないけど、こう見えて)ワタシは美術館巡りや音楽鑑賞が大好きです。

あと、高層ビル群の光と四方を埋め尽くす家々の灯り、街中のネオン、イルミネーションが輝く夜景も大好き!

そんなワタシなのに熊本に好みの展覧会やオケが来ることは、ほとんどありません。

ちょっと福岡まで…というのも一苦労。もちろん、高層ビルの数も全然違いますしね。

「日常の中でフラッと芸術鑑賞がしたい!」

そして

「東京に住んでいれば、毎晩、夜景が楽しめる!」

これが、3つ目の理由です。

さて、今回はワタシの自己紹介を含む「地方から見た、東京」をについて、手短にお話しさせていただきました。

 

内実共に煌びやかな東京への憧れは、地方出身者なら誰しも一度は感じたことがあると思います。

都内近郊出身の方には「へぇ」を、似たような境遇の方には「だよねぇ」を感じていただけたら嬉しいです。

 

それでは「『35歳からの東京生活』を志した、ワタシのリアル」

また次回。

ミライキーワード