Home > ヒト記事 > 「仕事で大切な息子との時間を失った」在宅ワークは家族のために生きるボクを後押ししてくれた

「仕事で大切な息子との時間を失った」在宅ワークは家族のために生きるボクを後押ししてくれた

レーワちゃん

「家族の時間を大事にしたい」
そんなイマを生きる人々を特集する【ミラマガはたらくお父さん】
記念すべき第1回は、編集長自らのおはなし。
おとうさん、こんな真剣に家族の事考えたこと、ある?

仕事に明け暮れた20代、
息子との時間、そして離婚

ボクは今、中学生の息子と保育園に通う娘、2人目の妻との4人暮らしです。でも、実は息子が5歳の時に離婚して、それから彼とは
ずっと離れ離れの生活でした。

当時のボクは仕事、仕事…の毎日で出張も多く、家族との時間などほとんどありませんでした。深夜にようやく帰宅して、早朝、息子に叩き起こされることもしばしば。でも、大好きな息子に「父、サッカーしようよ!」って言われたら、そりゃあ、どんな状態でもボール片手に公園に向かってましたね。

離婚の経緯は語りつくせないものがありますが、別居の際に息子は母親に託しました。まだ小さい息子の幸せを考えたベストな(だと思いたい)決断でしたが、断腸の思いとはこのことで、本当に無念でした。

2人で買い物やご飯を食べに行くこともしばしば

なかなか会えない時間

離婚後も相変わらず仕事は忙しく、家族の形態も変わっていき、息子に会える時間はめっきり少なくなりました。

息子はクラブチームでサッカーをしていて、観に行ける時にはどんなに遠くても観に行くんですが、別れ際、見えなくなるまで笑顔で手を振る彼を見て何度、連れ去ろうと思ったかしれません。今でこそ、こうして何気なく話せますが、あの駅やバス停での光景は忘れられませんね。

「今度はフロンターレの試合、観に行こうね」と言いながらバスに乗り込む息子

ある意味、あの時のボクを救ってくれたのは仕事でした。
そもそも、仕事が嫌いなわけではないし、会社に行けば同僚が居て、他愛もないことで楽しく過ごす時間もあって、ボク自身がどちらも好きなんです。だから、出社して仕事をすることと、在宅で仕事をすることと、どっちが良い悪いといったことを、とやかく言う気はありません。

ただ、多忙を極める毎日の中、テレビから流れてきたドラマのテーマソングを耳にして、はたと我に返ったんです。「ボクの正義は一体何なんだろう?」って。

『自分は一体、何のために仕事をしてるんだろう』

たぶん、誰しも考えたことがある疑問だとは思うんですが、ボクにとっては大切な息子を
失ってまで仕事に明け暮れきたこの状況が、果たして幸せと言えるのか。今もこれまでも、誰の心が満たされたと言えるのだろうと、息子の笑顔の裏に思いを馳せました。

家族のために働いていると信じていた自分の正義が何かが見えなくなった時、ボクは仕事を辞める決意をしました。

この頃には再婚もして、2人目の子どもにも恵まれ、退職してからは投資家として在宅で仕事を始めました。

娘のために復職、条件は
「在宅ワーク可」

数年後、二度とサラリーマンにはならないと決めたボクも、娘の小学校受験のために会社という組織に戻ることになりました。ただし条件は「在宅ワークが可能なこと」。もう絶対に仕事のために家族を手放してはならないと考えていたボクは、この媒体の編集長を務める(株)東京デザインアーツに就職しました。

会社での働き方は、そもそも定時での帰宅を心がけていますし、入社当初から“毎週金曜日は息子のサッカーのために定時退社”を宣言しました。家族の用事があれば在宅ワークや有給休暇も誰に気兼ねすることなく取得させてもらっています。

そうこうしていたら、息子がボクの元に帰ってくることになったんです!
これまた、事の経緯は色々とあるのですが、中学生になった息子が自分の意志で合法的に(笑)家を飛び出してきたんです。あの日のことは、今思い出しても涙なしには語れないですね。息子の成長と一緒に暮らせる喜びと…。同時にこの世でただ一人の父親であるボクが彼の手を離してはならないと心に誓いました。

晴れて4人家族となった今、息子のことは極力、ボクが関わることにしています。在宅ワークの妻が生活面のサポートをしてくれていますが、身体があまり強くない娘のケアにかかりっきりにならざるを得ないこともあって、息子の保護者会に参加したり、サッカーの送迎や、病院に連れて行ったりするのはボクの役割です。

今夏は、練習試合の送迎のため関東近郊色々なところに行きました!

実を言うと、家長としての役回りもあって、休日もほぼ誰かのお願い事やなんかに奔走しているボク自身が体調不良になりがちで年齢も年齢なので…って、在宅ワーカーの風上にも置けない始末なんですが、それでも順調に仕事をこなし、平穏無事に生きていられるこの環境に感謝しています。

7年ぶりに息子と暮らすことができるイマがとても幸せです!!

先日、仕事をしている横で、サッカー雑誌にかじりついていた息子に「父が家に居て嬉しい?」と聞いてみると、少し照れたように「うん」という声が返ってきました。ボクは息子のこの笑顔を、これからも守っていきたいと思っています。

ヘイセイ君

ひとりの親として涙で前が見えないよ……。でも仕事と生活がいかに切り離せないものかが良くわかるな。仕事の充実がそもそも生活すべての充実となるような働き方を選べる未来になるといいなあ。ほら、レーワよ、おとうさんだって考えてるんだぞ。